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愛犬のアレルギー:症状・原因・対策、愛犬のかゆみを和らげる

  • えふ子
  • 2024年8月24日
  • 読了時間: 10分

愛犬がしきりに体を掻いたり、皮膚が赤くなったりしていませんか?

もしかしたら、それはアレルギーのサインかもしれません。

犬のアレルギーは、かゆみや皮膚トラブルだけでなく、様々な症状を引き起こす可能性があります。

この記事では、犬のアレルギーについて、その症状、原因、対策まで詳しく解説します。

愛犬のつらいかゆみを和らげ、快適な生活を送れるように、一緒に解決策を探っていきましょう。



目次

  1. 犬のアレルギー:基礎知識

    • アレルギーとは?:免疫反応の仕組み、犬のアレルギーの種類

    • アレルギーの症状:皮膚、消化器、呼吸器など多岐にわたる

    • アレルギーになりやすい犬種:遺伝的要因と犬種ごとの傾向

  2. アレルギーの原因を探る:徹底解明

    • 食物アレルギー:原因となる食材、除去食試験、アレルゲン検査

    • アトピー性皮膚炎:環境中のアレルゲン、季節性、遺伝的要因

    • ノミアレルギー:ノミの唾液が引き起こす激しい反応、予防の重要性

    • その他のアレルギー:接触性皮膚炎、薬物アレルギーなど

  3. アレルギーの対策と治療:獣医師との連携が鍵

    • 獣医師の診断:症状の確認、アレルギー検査、適切な治療法の選択

    • 食物アレルギーの対策:アレルゲン除去、療法食、新規タンパク質

    • アトピー性皮膚炎の対策:環境管理、薬物療法、シャンプー療法、食事療法

    • ノミアレルギーの対策:徹底したノミ駆除、環境管理

    • その他のアレルギー対策:原因物質の特定と除去、薬物療法、症状に応じたケア

  4. アレルギー持ちの犬のケア:毎日の暮らしでできること

    • スキンケア:低刺激シャンプー、保湿剤、薬用シャンプー

    • 食事管理:アレルギー対応フード、手作り食の注意点

    • 生活環境の改善:ハウスダスト対策、換気、空気清浄機

    • ストレス軽減:適度な運動、精神的な刺激、安心できる環境作り

  5. まとめ:愛犬のかゆみを和らげ、快適な毎日を



1. 犬のアレルギー:基礎知識

アレルギーとは?:免疫反応の仕組み、犬のアレルギーの種類

アレルギーとは、本来無害な物質(アレルゲン)に対して、体が過剰に反応してしまう免疫反応のことです。犬の場合、食物、花粉、ハウスダスト、ノミなど、様々なものがアレルゲンとなりえます。

犬のアレルギーは、大きく以下の3つの種類に分けられます。

  1. 食物アレルギー: 特定の食物を摂取することで引き起こされるアレルギーです。

  2. アトピー性皮膚炎: 環境中のアレルゲン(ハウスダスト、花粉、カビなど)によって引き起こされるアレルギー性の皮膚炎です。

  3. ノミアレルギー性皮膚炎: ノミの唾液に含まれる成分に対してアレルギー反応を起こし、皮膚炎を引き起こします。


アレルギーの症状:皮膚、消化器、呼吸器など多岐にわたる

犬のアレルギー症状は、皮膚症状だけでなく、消化器症状や呼吸器症状など、多岐にわたります。

  • 皮膚症状:

    • かゆみ

    • 赤み

    • 発疹

    • 脱毛

    • 湿疹

    • 皮膚の肥厚

    • 外耳炎

  • 消化器症状:

    • 嘔吐

    • 下痢

    • 軟便

    • 食欲不振

  • 呼吸器症状:

    • くしゃみ

    • 鼻水

    • 呼吸困難

これらの症状は、アレルギーの種類や重症度によって異なります。愛犬に気になる症状が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

アレルギーになりやすい犬種:遺伝的要因と犬種ごとの傾向

犬種によっては、特定のアレルギーを発症しやすい傾向があります。これは、遺伝的な要因が大きく関わっています。

  • アトピー性皮膚炎になりやすい犬種:

    • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

    • 柴犬

    • フレンチ・ブルドッグ

    • ゴールデン・レトリバー

    • ラブラドール・レトリバー

  • 食物アレルギーになりやすい犬種:

    • ラブラドール・レトリバー

    • ゴールデン・レトリバー

    • ジャーマン・シェパード・ドッグ

    • ダックスフンド

    • ビーグル

ただし、これらの犬種であっても、必ずしもアレルギーを発症するわけではありません。また、他の犬種でもアレルギーを発症する可能性はあります。



2. アレルギーの原因を探る:徹底解明

アレルギーの原因を特定することは、適切な対策と治療を行う上で非常に重要です。ここでは、代表的なアレルギーの原因とその特定方法について解説します。


食物アレルギー:原因となる食材、除去食試験、アレルゲン検査

犬の食物アレルギーの原因となる食材は様々ですが、代表的なものとしては、牛肉、鶏肉、乳製品、小麦、大豆、トウモロコシなどが挙げられます。

食物アレルギーの原因を特定するためには、除去食試験アレルゲン検査が行われます。

  • 除去食試験: 特定の食材を除去した食事を一定期間与え、症状が改善するかを観察します。

  • アレルゲン検査: 血液検査や皮膚テストによって、アレルギーの原因となる食材を特定します。


アトピー性皮膚炎:環境中のアレルゲン、季節性、遺伝的要因

アトピー性皮膚炎は、ハウスダスト、花粉、カビなどの環境中のアレルゲンによって引き起こされます。症状は季節によって悪化したり、良くなったりすることがあります。また、遺伝的な要因も大きく関わっており、アトピー性皮膚炎になりやすい犬種も存在します。

アトピー性皮膚炎の原因を特定するためには、アレルゲン検査除去試験が行われます。

  • アレルゲン検査: 血液検査や皮膚テストによって、アレルギーの原因となるアレルゲンを特定します。

  • 除去試験: 特定のアレルゲンを排除した環境で生活させ、症状が改善するかを観察します。


ノミアレルギー:ノミの唾液が引き起こす激しい反応、予防の重要性

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液に含まれる成分に対してアレルギー反応を起こし、激しいかゆみを引き起こします。わずか1匹のノミの寄生でも、アレルギー反応を起こす可能性があります。

ノミアレルギーの予防には、ノミ駆除薬の定期的な投与環境対策が重要です。

  • ノミ駆除薬: 獣医師に相談し、愛犬に合ったノミ駆除薬を選び、定期的に投与しましょう。

  • 環境対策: 家の中や庭などを清潔に保ち、ノミの繁殖を防ぎましょう。

その他のアレルギー:接触性皮膚炎、薬物アレルギーなど

  • 接触性皮膚炎: 特定の物質(シャンプー、植物、金属など)に触れることで、皮膚炎を起こします。原因物質を特定し、接触を避けることが大切です。

  • 薬物アレルギー: 特定の薬剤に対してアレルギー反応を起こします。薬を服用した後に、皮膚症状や消化器症状、呼吸器症状などが現れたら、すぐに獣医師に相談しましょう。



3. アレルギーの対策と治療:獣医師との連携が鍵

獣医師の診断:症状の確認、アレルギー検査、適切な治療法の選択

愛犬にアレルギーが疑われる場合は、まずは獣医師に相談しましょう。獣医師は、症状の確認、アレルギー検査、その他の検査などを行い、適切な診断と治療法を提案してくれます。


食物アレルギーの対策:アレルゲン除去、療法食、新規タンパク質

食物アレルギーの対策としては、以下の3つが挙げられます。

  1. アレルゲン除去: アレルギーの原因となる食材を特定し、それを除去した食事を与えます。

  2. 療法食: アレルギーの原因となるタンパク質を加水分解処理したフードや、今まで食べたことのないタンパク質源を使用したフードを与えることで、アレルギー反応を抑制します。

  3. 新規タンパク質: カンガルー肉、鹿肉、魚など、今まで食べたことのないタンパク質源を使用したフードを試すことで、アレルギー反応を回避できる場合があります。


アトピー性皮膚炎の対策:環境管理、薬物療法、シャンプー療法、食事療法

アトピー性皮膚炎の対策は、症状の重症度や原因によって異なりますが、一般的には以下の方法が組み合わされます。

  1. 環境管理: ハウスダスト、花粉、カビなどをできるだけ除去し、清潔な環境を保つことが大切です。こまめな掃除、換気、空気清浄機の使用などが有効です。

  2. 薬物療法: ステロイド、抗ヒスタミン薬、免疫抑制剤などを用いて、かゆみ

    や炎症を抑えます。 3.  シャンプー療法: 薬用シャンプーを使用して、皮膚の炎症を抑えたり、細菌感染を防いだりします。 4.  食事療法: オメガ-3脂肪酸や抗酸化物質を含むフードを与えることで、皮膚のバリア機能を高め、炎症を抑える効果が期待できます。


ノミアレルギーの対策:徹底したノミ駆除、環境管理

ノミアレルギーの対策は、ノミの寄生を徹底的に防ぐことが重要です。

  1. ノミ駆除薬の定期的な投与: 獣医師に相談し、愛犬に合ったノミ駆除薬を選び、定期的に投与しましょう。

  2. 環境対策: 家の中や庭などを清潔に保ち、ノミの繁殖を防ぎましょう。カーペットや寝具はこまめに洗濯し、掃除機をかけることも大切です。

  3. 他のペットのノミ対策: 複数のペットを飼っている場合は、全てのペットにノミ駆除薬を投与し、環境対策を行う必要があります。


その他のアレルギー対策:原因物質の特定と除去、薬物療法、症状に応じたケア

接触性皮膚炎や薬物アレルギーなどの場合は、原因物質を特定し、接触を避けることが重要です。また、薬物療法や症状に応じたケアを行うことで、症状を緩和することができます。



4. アレルギー持ちの犬のケア:毎日の暮らしでできること

アレルギー持ちの犬は、毎日のケアによって症状をコントロールし、快適な生活を送ることができます。

スキンケア:低刺激シャンプー、保湿剤、薬用シャンプー

アレルギー持ちの犬は、皮膚が乾燥しやすく、バリア機能が低下している場合があります。低刺激シャンプーを使用し、優しく洗いましょう。また、保湿剤や薬用シャンプーを使用することで、皮膚の状態を改善することができます。

  • 低刺激シャンプー: 香料や着色料などの刺激物が少ないシャンプーを選びましょう。

  • 保湿剤: 皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を高めるために、保湿剤を使用しましょう。

  • 薬用シャンプー: 獣医師の指示のもと、抗菌作用や抗炎症作用のある薬用シャンプーを使用することもあります。


食事管理:アレルギー対応フード、手作り食の注意点

食物アレルギーの場合は、アレルゲンを除去した食事を与えることが重要です。アレルギー対応フードや、獣医師の指導のもとで手作り食を与えることも選択肢の一つです。

  • アレルギー対応フード: アレルギーの原因となる食材を使用していないフードを選びましょう。

  • 手作り食: 栄養バランスに注意し、獣医師に相談しながらレシピを作成しましょう。


生活環境の改善:ハウスダスト対策、換気、空気清浄機

アトピー性皮膚炎の場合は、環境中のアレルゲンを減らすことが重要です。

  • ハウスダスト対策: こまめな掃除、換気、空気清浄機の使用、カーペットや布製品の洗濯などを徹底しましょう。

  • 換気: 定期的に換気を行い、新鮮な空気を取り込みましょう。

  • 空気清浄機: 空気清浄機を使用することで、空気中のアレルゲンを除去することができます。


ストレス軽減:適度な運動、精神的な刺激、安心できる環境作り

ストレスは、アレルギー症状を悪化させる要因の一つです。愛犬がストレスを感じないように、以下の点に注意しましょう。

  • 適度な運動: 毎日適度な運動をさせることで、ストレスを軽減し、心身ともに健康な状態を保つことができます。

  • 精神的な刺激: 知育玩具や遊びなど、犬の知的好奇心を刺激する活動を取り入れましょう。

  • 安心できる環境: 静かで落ち着ける場所、快適な温度、清潔な水、栄養バランスの取れた食事などを提供し、犬が安心して過ごせる環境作りを心掛けましょう。



5. まとめ:愛犬のかゆみを和らげ、快適な毎日を

犬のアレルギーは、愛犬の生活の質を低下させるだけでなく、飼い主にとっても大きな負担となります。しかし、原因を特定し、適切な対策と治療を行うことで、症状をコントロールし、愛犬が快適に過ごせるようにサポートすることができます。

この記事では、犬のアレルギーについて、その症状、原因、対策、ケア方法まで詳しく解説しました。これらの情報を参考に、愛犬のアレルギーと向き合い、共に快適な生活を送れるように努めましょう。

そして、愛犬の健康状態に不安を感じたら、一人で悩まずに、まずは獣医師に相談することが大切です。専門家のアドバイスのもと、愛犬に最適な治療とケアを行い、共に笑顔あふれる日々を過ごしましょう。


 
 
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