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愛犬を寄生虫から守ろう!~種類、症状、予防策、駆虫薬まで徹底解説~

  • えふ子
  • 2024年8月23日
  • 読了時間: 7分

はじめに

愛犬との生活は喜びに満ち溢れていますが、飼い主としての責任の一つに、愛犬の健康を守ることがあります。

しかし、目に見えない小さな敵である「寄生虫」は、愛犬の健康を脅かす存在です。

この記事では、犬の寄生虫の種類、症状、感染経路、予防策、駆虫薬など、飼い主さんが知っておくべき情報を詳しく解説します。

愛犬を寄生虫から守り、いつまでも健康で幸せな日々を送れるよう、一緒に知識を深めていきましょう。



寄生虫の種類と症状

1. 内部寄生虫

代表的な内部寄生虫

  • 回虫

    • 感染経路: 母親からの胎盤感染、または糞便中の虫卵を口にすることによる経口感染

    • 症状: 下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少、貧血、腹部膨満

    • 重篤な場合は腸閉塞や肺炎を引き起こす可能性があります。子犬の場合は発育不良や死亡につながることもあります。

  • 鉤虫

    • 感染経路: 経口感染、皮膚からの感染

    • 症状: 下痢(血便を含む場合あり)、貧血、体重減少、元気消失、皮膚炎

    • 特に子犬や老犬は重症化しやすく、貧血によるショック死の危険性もあります。

  • 条虫

    • 感染経路: ノミなどの中間宿主を介した感染、または生肉や内臓を食べることによる感染

    • 症状: 下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少、肛門周囲のかゆみ

    • 瓜実条虫は人間にも感染する可能性があり、注意が必要です。

  • フィラリア

    • 感染経路: 蚊を介した感染

    • 症状: 咳、呼吸困難、運動 intolerance、食欲不振、体重減少、腹水、心臓肥大

    • 重症化すると心不全や肺動脈血栓塞栓症を引き起こし、死に至ることもあります。


2. 外部寄生虫

代表的な外部寄生虫

  • ノミ

    • 感染経路: 他の犬や猫との接触、環境からの感染

    • 症状: 強いかゆみ、皮膚炎、脱毛、貧血(子犬や老犬の場合)

    • ノミアレルギー性皮膚炎を引き起こす場合があり、激しいかゆみに悩まされます。また、瓜実条虫の中間宿主でもあります。

  • マダニ

    • 感染経路: 草むらや森林などからの感染

    • 症状: 皮膚への付着、吸血による貧血、発熱、食欲不振、元気消失

    • 重篤な感染症(バベシア症、ライム病、SFTSなど)を媒介する可能性があり、早期発見と駆除が重要です。

  • ミミヒゼンダニ

    • 感染経路: 他の犬や猫との接触

    • 症状: 強いかゆみ、耳垢の増加、耳の炎症、悪臭

    • 放置すると外耳炎や中耳炎を引き起こし、難聴や平衡障害につながることもあります。



寄生虫感染経路と予防策

1. 感染経路

  • 経口感染: 糞便中の虫卵や幼虫、感染した動物の肉や内臓を食べることによる感染

  • 皮膚感染: 寄生虫が皮膚から侵入することによる感染

  • 母子感染: 母親から胎盤や母乳を介して子犬に感染

  • 媒介生物による感染: 蚊やノミ、マダニなどの媒介生物を介した感染


2. 予防策

  • 散歩後のチェック: 散歩後は全身を丁寧にチェックし、ノミやマダニが付着していないか確認しましょう。

  • 環境の清潔維持: 愛犬の生活環境を清潔に保ち、糞便は速やかに処理しましょう。

  • 定期的な駆虫薬投与: 動物病院で処方される駆虫薬や、市販の駆虫薬を定期的に投与しましょう。

  • 季節ごとの注意点: ノミやマダニの活動時期には特に注意が必要です。予防薬の使用や、草むらへの立ち入りを控えるなどの対策を徹底しましょう。

  • 食事管理: 生肉や内臓を与えることは避け、適切な加熱処理をしましょう。

  • ワクチン接種: 一部の寄生虫感染症(フィラリアなど)はワクチン接種で予防できます。

  • 定期的な健康診断: 定期的に動物病院を受診し、健康状態をチェックしてもらいましょう。早期発見・早期治療が重要です。



駆虫薬の種類と選び方

1. 動物病院で処方される駆虫薬

  • メリット: 愛犬の状態に合わせた適切な薬を処方してもらえます。獣医師に相談しながら選ぶことができるので安心です。

  • デメリット: 比較的費用が高く、動物病院を受診する必要があります。


2. 市販の駆虫薬

  • メリット: 比較的安価で、手軽に入手できます。様々なタイプ(スポットオンタイプ、錠剤タイプ、首輪タイプなど)があり、愛犬に合ったものを選ぶことができます。

  • デメリット: 愛犬の状態に合っていない薬を選んでしまう可能性があります。使用前に獣医師に相談することをおすすめします。


3. 愛犬に合った駆虫薬の選び方

  • 年齢: 子犬、成犬、老犬では使用できる薬が異なります。

  • 体重: 愛犬の体重に合わせた適切な用量を選びましょう。

  • 生活環境: 室内犬、屋外犬では必要な駆虫薬の種類や頻度が異なります。

  • 持病やアレルギー: 持病やアレルギーがある場合は、獣医師に相談して安全な薬を選びましょう。


4. 駆虫薬投与の頻度と注意点

  • 頻度: 寄生虫の種類や駆虫薬の種類によって異なります。獣医師の指示に従い、適切な頻度で投与しましょう。

  • 注意点: 駆虫薬投与後に嘔吐や下痢などの副作用が現れる場合があります。気になる症状がある場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。



寄生虫感染が疑われる場合の対処法

1. 寄生虫感染を疑うべき症状

  • 下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少

  • 貧血、元気消失、皮膚炎、脱毛

  • 咳、呼吸困難、運動 intolerance

  • 肛門周囲のかゆみ、耳垢の増加、耳の炎症


2. 動物病院での検査と診断

  • 糞便検査: 糞便中の虫卵や虫体を検出します。

  • 血液検査: フィラリアなどの感染を診断します。

  • 皮膚検査: ノミやマダニ、ミミヒゼンダニなどの感染を診断します。

  • 画像検査: 必要に応じてレントゲン検査や超音波検査を行います。


3. 寄生虫駆除の治療法

  • 駆虫薬の投与: 寄生虫の種類に合わせた駆虫薬を投与します。

  • 対症療法: 貧血や脱水症状など、症状に応じた治療を行います。

  • 外科手術: 場合によっては外科手術が必要になることもあります。


4. 再発防止のための対策

  • 定期的な駆虫薬投与: 獣医師の指示に従い、定期的に駆虫薬を投与しましょう。

  • 環境の清潔維持: 愛犬の生活環境を清潔に保ち、糞便は速やかに処理しましょう。

  • 散歩後のチェック: 散歩後は全身を丁寧にチェックし、ノミやマダニが付着していないか確認しましょう。

  • 食事管理: 生肉や内臓を与えることは避け、適切な加熱処理をしましょう。

  • ワクチン接種: 一部の寄生虫感染症(フィラリアなど)はワクチン接種で予防できます。



人への感染リスクと対策

1. 犬から人へ感染する可能性のある寄生虫

  • 瓜実条虫: 犬の糞便中に排出された虫卵を誤って口にすることで感染します。

  • トキソプラズマ: 猫が終宿主ですが、犬も感染することがあります。感染した犬の糞便や生肉に触れることで感染します。

2. 感染を防ぐための注意点

  • 糞便処理: 犬の糞便は速やかに処理し、素手で触れないようにしましょう。

  • 手洗い: 犬に触れた後は、石鹸と流水で丁寧に手を洗いましょう。

  • 衛生管理: 愛犬の生活環境を清潔に保ち、定期的に掃除や消毒を行いましょう。

  • 生肉や内臓の取り扱い: 生肉や内臓を扱う際は、手袋を着用し、調理器具は thoroughly 洗浄・消毒しましょう。

  • 妊婦や免疫力の低下した人への配慮: 妊婦や免疫力の低下した人は、特に注意が必要です。感染リスクの高い場所への立ち入りを避け、愛犬との接触後は必ず手洗いを徹底しましょう。



まとめ

この記事では、犬の寄生虫の種類、症状、感染経路、予防策、駆虫薬など、飼い主さんが知っておくべき情報を詳しく解説しました。

寄生虫は愛犬の健康を脅かす存在ですが、正しい知識と予防策を実践することで、感染リスクを大幅に減らすことができます。

愛犬の健康を守るために、定期的な駆虫薬の投与、動物病院での健康診断、そして日々の生活における予防策を徹底しましょう。

何か気になる症状がある場合は、早めに獣医師に相談することが大切です。

この記事が、飼い主さんと愛犬がいつまでも健康で幸せな日々を送るための一助となれば幸いです。

 
 
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