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犬の睡眠不足にご用心!見逃せないサインと対策

  • えふ子
  • 2024年9月26日
  • 読了時間: 10分

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私たち人間と同じように、犬にとっても睡眠は心身の健康を保つために欠かせません。

しかし、犬の睡眠について詳しく知っている飼い主さんは意外と少ないのではないでしょうか?

この記事では、犬の睡眠時間や睡眠の特徴、質の高い睡眠をサポートする方法、さらには睡眠不足や睡眠障害など、睡眠に関する様々な問題と対策について解説します。

愛犬が毎日ぐっすり眠れるよう、ぜひ参考にしてください。



目次

  • 犬の睡眠:知っておきたい基礎知識

    • 睡眠時間:犬はどれくらい眠るの?

    • 睡眠の特徴:人間とは違うの?

    • 睡眠の重要性:心身の健康に欠かせない

    • 理想的な睡眠場所:快適な眠りのための環境作り

  • 睡眠不足・睡眠障害:見逃さないで!愛犬からのSOS

    • 睡眠不足:その原因と対策

    • 睡眠障害:種類と対処法

    • いびき:心配な時は獣医師に相談を

  • 質の高い睡眠をサポート:愛犬がぐっすり眠るために

    • 快適な寝具選び:ベッドやブランケット

    • リラックスできる環境作り:照明や温度管理

    • 適度な運動と心のケア:心身のリラックスを促す

    • その他:音楽やアロマの活用

  • 子犬と老犬の睡眠:特別なケアが必要な時期

    • 子犬の睡眠:成長と発達を支える大切な時間

    • 老犬の睡眠:変化に気づき、サポートを

  • まとめ:愛犬の睡眠を見守る優しい眼差しを



犬の睡眠:知っておきたい基礎知識

睡眠時間:犬はどれくらい眠るの?

一般的に、犬の睡眠時間は1日あたり12~14時間と言われています。しかし、これはあくまで平均的な数値であり、年齢や犬種、活動量、個体差などによって大きく異なります

  • 子犬: 成長期にある子犬は、多くの睡眠を必要とします。1日あたり18~20時間眠ることもあります。

  • 成犬: 成犬になると、睡眠時間は徐々に減少し、12~14時間程度になります。

  • 老犬: 老犬は、体力や代謝が低下するため、再び睡眠時間が長くなる傾向があります。1日あたり16~18時間眠ることもあります。

  • 活動的な犬種: ボーダーコリーやジャック・ラッセル・テリアなど、活動的な犬種は、比較的睡眠時間が短くなる傾向があります。

  • 穏やかな犬種: グレート・ピレニーズや狆など、穏やかな犬種は、比較的睡眠時間が長くなる傾向があります。


睡眠の特徴:人間とは違うの?

犬の睡眠は、人間とは異なる特徴があります。

  • 浅い眠りが多い: 犬は、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しますが、レム睡眠の割合が人間よりも多いです。これは、犬が常に周囲に注意を払い、危険を察知できるようにするための本能的な適応だと考えられています。

  • 多相性睡眠: 犬は、1日に何度も短い睡眠を繰り返す「多相性睡眠」を行います。これは、野生時代の名残で、捕食者から身を守るために、常に警戒を怠らないようにするための適応だと考えられています。

これらの特徴から、犬は人間よりも眠りが浅く、ちょっとした物音や刺激で目を覚ますことがあります。


睡眠の重要性:心身の健康に欠かせない

睡眠は、犬の身体的・精神的健康を維持するために非常に重要です。睡眠中には、以下の様なことが行われています。

  • 脳の休息と記憶の整理: 睡眠中に脳は、日中に受け取った情報を整理し、記憶として定着させます。また、脳の疲労回復も行われます。

  • 成長ホルモンの分泌: 成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌され、細胞の修復や成長を促します。特に、子犬の成長には、十分な睡眠が欠かせません。

  • 免疫力の強化: 睡眠中に免疫細胞が活性化し、免疫力が高まります。

  • ストレスの軽減: 睡眠は、ストレスホルモンの分泌を抑え、心身をリラックスさせる効果があります。

睡眠不足が続くと、これらの機能が十分に働かず、様々な問題を引き起こす可能性があります。

  • 身体的な影響: 免疫力の低下、成長障害、肥満、心臓病、糖尿病などのリスクが高まります。

  • 精神的な影響: 集中力の低下、イライラしやすくなる、攻撃性が高まる、うつ状態になるなどの問題が生じる可能性があります。

睡眠不足・睡眠障害:見逃さないで!愛犬からのSOS

愛犬が十分な睡眠を取れていない、または睡眠に問題を抱えている場合、心身に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、犬の睡眠不足や睡眠障害について解説し、飼い主さんができる対策をご紹介します。


睡眠不足:その原因と対策

犬の睡眠不足は、様々な原因によって引き起こされます。

  • 運動不足: 十分な運動ができていないと、エネルギーが余り、夜になっても興奮状態が続き、眠りにつけないことがあります。

  • ストレス: 環境の変化や、飼い主との分離、騒音など、様々なストレスが睡眠不足を引き起こす可能性があります。

  • 刺激の多い環境: テレビの音や明るい照明など、刺激の多い環境では、犬がリラックスできず、睡眠の質が低下することがあります。

  • 不適切な睡眠場所: 狭すぎる場所や、暑すぎる・寒すぎる場所など、快適でない睡眠環境も睡眠不足の原因となります。

  • 病気: 痛みや痒み、呼吸困難などを伴う病気は、犬の睡眠を妨げることがあります。

睡眠不足が続くと、犬は日中眠そうにしたり、集中力が低下したり、イライラしやすくなるなどの症状を示すことがあります。また、長期的には、免疫力の低下や肥満、心臓病などのリスクも高まります。

睡眠不足を解消するためには、以下の対策が有効です。

  • 適切な運動: 毎日適度な運動をさせることで、犬の体力を適度に消耗させ、夜には自然と眠くなるように促します。

  • ストレス軽減: ストレスの原因を特定し、それを取り除く、または軽減するための対策を講じましょう。例えば、留守番の時間が長い場合は、犬が安心して過ごせる環境を整えたり、分離不安のトレーニングを行うなどの工夫が必要です。

  • 快適な睡眠環境: 静かで、適切な温度と湿度が保たれた、犬がリラックスできる睡眠場所を用意しましょう。

  • 病気の治療: 病気が原因で睡眠不足になっている場合は、早めに獣医師に相談し、適切な治療を受けましょう。


睡眠障害:種類と対処法

犬にも、人間と同じように睡眠障害が存在します。代表的な睡眠障害としては、以下のものがあります。

  • ナルコレプシー: 突然眠りに落ちてしまう病気です。興奮時や食事中など、活動中に発作的に眠ってしまうことがあります。

  • 不眠症: 睡眠時間が短かったり、眠りが浅かったり、夜中に何度も目が覚めたりする状態です。

  • レム睡眠行動障害: レム睡眠中に、夢の内容に合わせて体を動かしたり、声を出したりする病気です。

これらの睡眠障害は、犬の生活の質(QOL)を著しく低下させる可能性があります。気になる症状が見られたら、早めに獣医師に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。


いびき:心配な時は獣医師に相談を

犬のいびきは、短頭種(パグ、フレンチ・ブルドッグなど)によく見られますが、肥満や呼吸器系の病気、アレルギーなどが原因でいびきをかくこともあります。

いびきが気になる場合は、一度獣医師に相談してみましょう。特に、呼吸が苦しそうだったり、睡眠中に何度も目が覚めたりする場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。



質の高い睡眠をサポート:愛犬がぐっすり眠るために

愛犬が質の高い睡眠を取れるように、飼い主としてできるサポートはたくさんあります。


快適な寝具選び:ベッドやブランケット

犬が快適に眠れる寝具を選ぶことは、質の高い睡眠に繋がります。

  • ベッド: 犬の体格や睡眠姿勢に合ったサイズのベッドを選びましょう。また、季節に合わせて、夏は涼しい素材、冬は暖かい素材のベッドを用意してあげると良いでしょう。

  • ブランケット: 柔らかく肌触りの良いブランケットは、犬に安心感を与え、リラックス効果を高めます。


リラックスできる環境作り:照明や温度管理

犬が安心して眠れる環境を作ることも大切です。

  • 照明: 寝室の照明は、暗めに設定するか、間接照明などを使用しましょう。

  • 温度・湿度: 犬が快適に過ごせる温度と湿度を保ちましょう。夏は涼しく、冬は暖かく、適切な温度管理を行いましょう。

  • 騒音: テレビや音楽の音量を下げたり、窓を閉めたりして、静かな環境を作りましょう。

適度な運動と心のケア:心身のリラックスを促す

適度な運動は、犬の体力を適度に消耗させ、質の高い睡眠に繋がります。また、精神的な充足感を与えることで、心の安定にも繋がります。

  • 散歩:

    • 毎日決まった時間に散歩に行くことで、犬のリズムを作り、運動不足を解消することができます。

    • 犬種や年齢、体力に合わせて、散歩の時間や距離を調整しましょう。

    • 散歩中は、愛犬が自由に探索したり、他の犬と挨拶したりする時間を設けることも大切です。

  • 遊び:

    • 飼い主との遊びは、犬にとって大きな喜びであり、ストレス発散にも繋がります。

    • ボール遊び、フリスビー、引っ張りっこなど、愛犬が喜ぶ遊びを見つけて、一緒に楽しみましょう。

    • 室内でもできる遊びを取り入れることで、雨の日でも愛犬の運動不足を解消することができます。

  • 心のケア:

    • 愛犬とのコミュニケーションを大切にし、愛情をたっぷり注いであげましょう。

    • 撫でたり、抱っこしたり、優しく話しかけたりすることで、犬は安心感を感じ、心が満たされます。

    • ストレスを感じている様子が見られたら、優しく声をかけたり、マッサージをしてあげたりして、リラックスできるようにサポートしましょう。

その他:音楽やアロマの活用

音楽やアロマは、犬の心を落ち着かせ、リラックス効果を高めるのに役立ちます。

  • 音楽:

    • クラシック音楽や自然の音など、ゆったりとしたテンポの音楽は、犬の心を落ち着かせる効果があると言われています。

    • 就寝前に音楽を流してあげることで、犬はリラックスして眠りにつきやすくなります。

  • アロマテラピー:

    • ラベンダーやカモミールなど、犬にとって安全なアロマオイルを使用することで、心を落ち着かせる効果が期待できます。

    • ディフューザーなどで香りを拡散させたり、アロマスプレーを寝具に吹きかけたりするなど、様々な方法で活用できます。

    • ただし、犬は嗅覚が非常に敏感なため、使用する際は濃度や使用方法に注意が必要です。



子犬と老犬の睡眠:特別なケアが必要な時期

子犬と老犬は、それぞれ異なる睡眠のニーズがあります。それぞれの成長段階に合わせたケアを行うことで、質の高い睡眠をサポートすることができます。


子犬の睡眠:成長と発達を支える大切な時間

子犬は、成長と発達のために多くの睡眠を必要とします。1日あたり18~20時間眠ることも珍しくありません。この時期の睡眠は、脳の発達や身体の成長に大きく影響するため、質の高い睡眠を確保してあげることが重要です。

  • 静かで快適な睡眠環境: 子犬が安心して眠れるよう、静かで快適な睡眠環境を整えましょう。

  • 規則正しい生活リズム: 食事や散歩、遊びなどの時間を決めて、規則正しい生活リズムを保つことで、子犬は体内時計を整え、質の高い睡眠を得ることができます。

  • 十分な運動: 適度な運動は、子犬の体力を適度に消耗させ、夜にはぐっすり眠れるように促します。ただし、過度な運動は逆効果となるため、注意が必要です。

  • 夜間のトイレ: 子犬は、夜中にトイレに行きたくなることがあります。トイレの場所を分かりやすくし、夜中でもアクセスできるようにしておきましょう。


老犬の睡眠:変化に気づき、サポートを

老犬になると、睡眠時間が長くなったり、睡眠の質が低下したりすることがあります。また、認知症や関節痛などの影響で、夜中に何度も目が覚めたり、寝つきが悪くなったりすることもあります。

  • 睡眠環境の調整: 老犬は、寒さや暑さに敏感になるため、季節に合わせて寝具や室温を調整しましょう。また、関節痛がある場合は、柔らかいベッドやマットを用意してあげると良いでしょう。

  • 夜間のトイレ: 老犬は、夜中にトイレに行く回数が増えることがあります。トイレの場所を近くに設置したり、夜中でも簡単にアクセスできるように工夫しましょう。

  • 健康管理: 定期的な健康チェックを受け、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。また、獣医師に相談し、睡眠をサポートするサプリメントなどを検討することもできます。

  • 心のケア: 老犬は、孤独感や不安を感じやすい傾向があります。飼い主とのスキンシップやコミュニケーションを大切にし、愛情をたっぷり注いであげましょう。



まとめ:愛犬の睡眠を見守る優しい眼差しを

犬の睡眠は、心身の健康を維持するために非常に重要です。

この記事で紹介した情報をもとに、愛犬の睡眠状態を観察し、質の高い睡眠をサポートしてあげてください。

愛犬が毎日ぐっすり眠り、健やかに過ごせるように、飼い主としてできることを考え、実践していきましょう。

それは、愛犬への愛情表現であり、信頼関係を築く大切な一歩となるはずです。

 
 
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